FL Studio付属プラグインだけでハードスタイルキックを作る
FL付属プラグインだけでハードスタイルキックが作れたので紹介します。
こんな感じのキックになりました。
ちょっとZatoxぽい?結構個性的なキックだと思います。
アタックの部分(コッコッって鳴ってる部分)は別で用意した物を使ってます。
flpファイル配布するのでご自由にどうぞ。
なんでこんな事したのか
「CamelPhatがないから作れな~い」とか「Logicがないと作れないですよ」とか言ってる人たちにFLだけで余裕っすからとドヤ顔で言いたかっただけです。
あと、配布したときに各々の環境に依存しないというのもでかいです。
配布だけじゃ味気ないので簡単な解説も書いていきます。(アタックは別の機会に)
FLを持ってる人はプロジェクトを開きながら読むと参考になると思います。
使ったプラグイン
・BASSDRUM
FL12から標準のキックドラムシンセ。リリースがあまり伸びないのが欠点。(使い方全然わかってないせいかもしれないです。)
・Fruity Parametric EQ2
イコライザー。大量に使ってます。
・Fruity WaveShaper
ディストーション。ディストーションのカーブが書けるのでかなり自由度が高いです。
・Fruity Love Philter
フィルター。ハードスタイルキックの特徴的な「ゴワ゛ン゛」という音を作るのに使います。「ワ゛」の音です。オートメーションでカットオフを変化させます。
・Vocodex
ボコーダー。普段は一切使ってないのですが、フェイザーの代わりに使いました。フェイザーはキックの音に厚みが出るので好んで使ってます。
・EFFECTOR
様々なエフェクターが一体になってるプラグイン。多分DJする時用のプラグインだと思いますが普通に使いました。ディストーションとフェイザーを使ってます。
・Fruity Stereo Enhancer
Vocodexでサイド成分ができてしまうので、モノラル化するために使っています。
1.BASSDRUMを調整する
初期状態だとリリースが伸びていない普通のキックなので、"DURATION"のノブで最大までリリースを伸ばします。
"MAIN-BASE"のノブでピッチを変えられるので、好みの音程に合わせます。低めの音程のほうが後々楽です。
その他のノブでアタックなどを調整します。
2.エフェクトをかける
EQやディストーションなどをガンガンにかけていきます。
自分の場合、ディストーションを1つの区切りとして、EQやフェイザーなど様々なプラグインをかけていきます。
ディストーションをかける前にEQで強調したい周波数帯を持ち上げたり(40~600Hz帯が重要)、逆に削ったりして調整していきます。
2~3個ディストーションをかけたところで高音がバリバリ鳴り始めるのでフィルターで高音をカットします。
その後更にディストーションをかけたりして調整し、エフェクトの数が16~30個あたりになるまでエフェクトをかけていきます。
この時点で音がイマイチでも、今までかけたフェイザーなどのパラメーターを調整すると上手くいく場合が多いので根気よく頑張ってください。
3.書き出し~完成
キックがある程度完成したらファイルに書き出していきます。
最近はフリーズだとうまくいかない場合が多いので、Edisonを使って録音する場合が多いです。
キックの書き出し後は更に微調整をしていきます。
今回のキックの場合、変なピークをEQで削ったのとベースの部分(60~300Hz帯)がいまいち伸びなかったのでオートメーションで調整しました。
また、ピッチがずれている場合が多いので、チューナープラグインで音程を合わせます。
アタックの部分は使わないので削っておきます。
微調整後、再度ファイルに書き出したら別で用意しておいたアタックと組み合わせて鳴らしてみます。
上モノのシンセと合わせて鳴らすと全然印象が変わってくるので、シンセとの相性も考えて使えるかどうか判断します。
また、ピッチを上げた時に綺麗に鳴らないキックはボツにしています。
単体でいまいちなキックも重ねると良くなる場合があるので、とりあえず保存しておきましょう。
ここまでやって自分が納得すれば完成です!!!!!
使い方
今回作ったのはハードスタイルキックのキックベースの部分なので、実際に使うときは音程を変えてコードを作って使うことになると思います。
自分の場合、最近は面倒くさいので書き出したファイルを1個だけDirectWave(サンプラープラグイン)にぶち込んで使ってます。
以前は音程別に個別に書き出してましたが正直手間が増えるだけでした。
ハードスタイルキックはアタックによって結構印象が変わるので、アタックも合わせて調整しておきましょう。
終わりに
これは自分の場合の制作方法なので、実際に作ってみるときは色々試しながら作るのがいいと思います。
ハードスタイルキック作りは一種の苦行なので一緒に頑張っていきましょう(ここまで来るのに4年かかった・・・)